Comments from seniors at the
Department of Endocrinology
and Metabolism, Kurume University
Kanoko Moritaka
森高 かの子
Masato Shikata
四方 雅人
Wakana Nakahara
中原 和香奈
Junjiro Rikitake
力武 純二郎
森高 かの子
Moritaka
Kanoko
Moritaka
私は卒後3年目に久留米大学の内分泌代謝内科に入局しました。新内科専門医制度が始まった最初の学年です。新制度のスタート直後は、専攻医登録評価システムJ-OSLERに必要な症例経験の蓄積や、症例の登録作業が手探りの状態でしたが、2021年に内科専門医を、そして2022年に内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医を取得しました。最近は医局として専攻医の無理のない症例経験・登録をサポートする体制が整備されつつあります。
振り返ってみると、初期研修医時代に想い描いていた私のキャリアをそのまま実現させることができていると感じています。
私たち新専門医制度世代の後期研修ではJ-OSLERへの症例登録がポイントとなりますが、当科の専門領域である内分泌疾患・代謝疾患は内科全般の疾患と深く関連しているため、従来通りの専門研修で自ずと必要な症例を経験できます。内科系の診療科の中では新内科専門医制度で求められる条件を比較的自然な形で達成できるのが当科の強みの一つだと考えます。
私は現在、内分泌代謝内科の教育連絡主任を務めています。診療業務と学生の教育の両立が求められますが、学生の指導を通じて自分の専門分野の理解がより深まることも多く、忙しくも充実した日々を送っています。
四方 雅人
Masato
Shikata
Shikata
皆さんはじめまして。新内科専門医制度が導入され、私は2世代目にあたります。旧制度とは様変わりし、新制度では症例登録160例、病歴要約29例の登録が必要となり内科専門医取得へのハードルは非常に高くなってきています。
私はまず必要な症例をノートに記載し、症例があれば簡易的にだけでも登録していくやり方をしていました。不足している症例が一目でわかるのでおすすめです。また症例登録と病歴要約の登録には担当指導医の承認が必要であるため自分は予め指導医の先生に症例の記載方法についてご相談し、フォーマットをある程度固めるようにしました。そうすることで指導医の先生から一発で承認が得られますので、スムーズに登録が進みました。
内分泌代謝内科では主に糖尿病の症例が多いため、感染症や脳血管障害などの症例も豊富であるため症例登録に困ることはほとんどありません。また内分泌疾患の症例は希少であり当科でしか経験は出来ないと思います。
当科ではJ-OSLERを経験された先輩が多くいますので、気軽に相談できると思います。一緒に頑張りましょう!!
中原 和香奈
Wakana
Nakahara
Nakahara
令和5年度より久留米大学病院内分泌代謝内科に入局させていただきました。私は大学まで地元の佐賀で過ごし、初期研修を父や祖父の母校である久留米大学病院で2年間行いました。
私が当科を選んだ理由は、まず第1に毎日の診療や毎週のカンファレンスをはじめとして、医局の雰囲気が良いところです。初期研修1年目の時に当科で研修した際、ご指導いただいた主治医の先生はもちろんのこと、カンファレンス中に疾患について議論し、先生方から色々とご教授いただきました。学生時代は当科の疾患がとても難しく感じていましたが、実際に働いてみると、自分で調べたり考えたりする時間が取れるところは、意外と私に合っているように感じました。また、患者さん一人一人に対して、その方の性格やライフスタイルに合わせた治療を考えることができる点も面白いと思います。症例としては内分泌疾患も多く複雑で、検査結果の解釈や治療方針に悩んでしまうことがありますが、手厚いサポートのおかげで非常に勉強になっています。先生方の話しやすい雰囲気のおかげで、自分から積極的に質問できる環境であることもポイントだと思います。
加えて、当科に限らず他の科でも同様ですが、久留米大学には他大学出身の私が全く垣根を感じないあたたかさがあり、これは大学病院全体の良さだと思います。当科は併診が多い科であるため、他科の先生方と話す機会も多く、病院全体の居心地の良さ、優しさを感じる場面が多々あります。
医師としてはまだまだ未熟で、知識や経験も少なく、慣れない業務に必死な毎日ではありますが、充実した指導体制の元で日々学び、頑張ることができています。興味のある方、ぜひ一度でも見学に来てくださると嬉しいです。医局員一同、楽しみにお待ちしています。
力武 純二郎
Junjiro
Rikitake
Rikitake
もともと運動することが好きで、医学部に入った時は整形外科医になることを考えていました。しかし、医学を学んでいく中で食べたものがどのようにしてエネルギーや筋肉、脂肪になるのかについて興味が湧いてきて人と食事を結びつける代謝学についてもっと学びたいと思うようになりました。初期研修医として働き始めてからは患者さんと向き合って話をし、先生方に教えを請いながら病態などを理解し患者さんに自分の言葉で説明をしていくことで自分自身の理解が深まっていくのを感じたため内分泌代謝内科に入局し修練を積むことを決めました。
内分泌代謝内科が扱う疾患は2型糖尿病や脂質異常症、肥満症などの生活習慣と関連している疾患と、バセドウ病や原発性アルドステロン症などの内分泌疾患に分けられます。生活習慣と関連する疾患では患者さんと向き合いながら行動変容を促すことや、長期的な視野を持ちながら治療を考えることができる点がやりがいです。内分泌疾患は複雑な病態や希少疾患が多く、専門性も高いためそれを極める面白さもあります。いずれの疾患群にしても新しい薬や治療がどんどん出てきておりアップデートが大変ですがよりよい治療を提案していける楽しさがあります。
自分は久留米大学出身で入局も久留米大学なのでほかの大学の事情はわかりませんが、雰囲気の良さは凄く感じていていつも助けてもらっています。担当している症例や学会発表などで困ったときには雑談感覚で気軽に質問できて、いつ相談しても嫌な顔をされたことはありません。困っていることに関して的確な答えを出して頂ける上、褒め上手な先生が多いのも当科の特徴かもしれません笑。3年目からは外勤も始まり裁量が増えるとともに責任も増すので相談しやすい先生方には本当に助けられています。内分泌代謝内科を考えている人はまずは一度見学に来てもらって雰囲気を見てもらえればと思います。
教育と研修について