Announcement from
Kurume University Department
of Endocrinology and Metabolism
2025年8月9日〜11日の3日間、第35回ブルースカイキャンプを開催しました。今回は、1型糖尿病を持つ11名の小児が参加しました。期間中は熊本県に大雨特別警報が発表されるほどの悪天候でしたが、安全を最優先し、室内でのプログラムを中心に実施しました。
今回のキャンプでは、JADEC(日本糖尿病協会)よりインスリンメンターをお招きし、「たくさんのチャレンジをしていくことの重要性」について講演いただきました。また、当科の若手医師による教室「血糖値の見かた」や、看護師による「おでかけや旅行のときに必要な持ち物」をテーマとしたゲーム形式のセッションも行われ、参加者は笑顔と真剣さが入り混じる時間を過ごしました。
1型糖尿病を持つ子どもたちは、生涯にわたり治療を続ける必要があります。医療者は、単に数値を管理するだけでなく、子どもたちが自分の病気を理解し、自立に向けて一歩ずつ進めるよう伴走することが求められます。今回のキャンプでも、子どもたちが主体的に学び、仲間との交流を通じて「病気とともに生きる力」を育む姿を見ることができました。
この経験は、将来の小児医療や糖尿病診療に携わる医学生・若手医師にとっても、多くの学びを与えてくれます。机上の知識だけでは得られない「患者とともに過ごす時間」が、臨床力を大きく成長させるのです。今後も私たちは、子どもたちの成長と医療者の学びが交差する場として、ブルースカイキャンプを続けていきます。
